Team

Director

アーティスト:柳 幸典

1986年より蟻を使った作品、フンコロガシのように土の玉を転がす作品など、美術のシステムの外で〈移動〉を切り口に発表を開始。1988年より渡米、米国イエール大学大学院アート&アーキテクチャーでビト・アコンチやフランク・ゲーリーらに学ぶ。フランク・ゲーリーのクラスで芸術家と建築家がコラボレーションをする授業を経験した際、日本では芸術家と建築家がセクショナリズムに陥っていることを痛感し、美術館の箱と中身は一体に構想されるべきであるとの思想から、犬島プロジェクト「犬島精錬所美術館」(1995-2008年)の着想に始まり、韓国の安佐島プロジェクト(2018-2024年)を具現化する。1993年ヴェニス・ビエンナーレのアペルト部門受賞。現在、瀬戸内海の過疎の離島の廃校をリノベーションして「ART BASE 百島」を立ち上げ、そこを拠点に創作活動とともにアートによる空き家の再生や地域資源の発掘などの地域づくりを2010年から行なっている。近年の主な展覧会は、シドニー・ビエンナーレ(2018年、オーストラリア)、「PSYCHIC WOUNDS: ON ART & TRAUMA」The Warehouse(2020年、ダラス)、個展「Wandering Position 1988-2021」 ANOMALY(2021年、東京)、個展「YUKINORI YANAGI」Blum & Poe Los Angeles(2021年、ロサンゼルス) 、ディルイーヤ・ビエンナーレ (2021年、サウジアラビア)など。

Member

建築家:樫原 徹

建築家・工学院大学教授。1972年生まれ。京都大学工学部卒業。東京大学大学院工学系研究科修了。第6回ジャパンアートスカラシップ/グランプリ、D&AD Awards 2008 / Yellow Pencil (Silver Prize)、日本建築学会北陸建築文化賞、グッドデザイン賞など受賞多数。県営上屋3号倉庫、百島トイレ、戸崎港トイレ、入魂の宿、安佐島プロジェクトなど2014年より柳幸典氏とさまざまなコラボレーションを行う。

建築家:八木 健太郎

広島大学准教授。1973年東京生まれ。神戸、シアトル、ローマで建築とアートを学ぶ。2015年より現職。2018年グッドデザイン賞。すみや亀峰菴のリノベーションや尾道の茶園再生、小鷺島ビオアイル計画における集落再生プロジェクト、百島におけるまちづくり構想策定など、柳幸典の建築プロジェクトで協働。

映像作家:泉山 朗土

主に文化創作活動をテーマとしたドキュメンタリー制作を行う。ドキュメント映画作品「七面山日参行」がTRAILS IN MOTION 2018上映。「名前のない道」がThe BFF New York 2014招待上映。企画展「田中忠三郎が伝える精神」展(十和田市現代美術館)「とっとっと?きおく×キロク=」展(福岡県立美術館)上映。全撮影を手掛けた、現代美術作家Susan Norrieの「TRANSIT」が YOKOHAMA TRIENNALE 2011、「SHOT」がEdinburgh International Festival 2009に出展。柳幸典のプロジェクトでは諸所での映像制作をはじめ、犬島アートプロジェクトではその構想から実現までに深く関わる。